株価・外為

JPXの東商取TOB成立 海外投資家の取り込みが鍵

 日本取引所グループ(JPX)は25日、東京商品取引所に対する株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。10月1日付で約97%の株式を取得し、連結子会社化する。証券や商品先物を幅広く扱う総合取引所の実現が確定的になった。

 JPXは、低迷する商品先物取引を立て直し日本の産業競争力を強化する青写真を描く。市場の活性化を図るには海外投資家の取り込みが鍵を握る。

 8月1日~9月24日を期間とするTOBを行い、東商取の株主である商品先物業者などからの応募数が目標を上回った。今後は速やかに追加の手続きで残りの株式を全て取得し、完全子会社化する。買収額は約55億円。

 政府の規制改革推進会議が昨年秋に総合取引所構想の実現に向けた対応を求め、今年3月にJPXと東商取は統合で基本合意した。

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