国内

水素活用拡大の行動指針策定へ、閣僚会議始まる

 水素の利用拡大を目指し、主要国のエネルギー担当大臣らが議論する「水素閣僚会議」が25日、東京都内で始まった。運輸分野での利用や水素の海上輸送に向けた取り組みなどを盛り込んだ行動指針策定に向けて、同日夕まで討議する。

 会議の冒頭、菅原一秀経済産業相は、「水素は地球温暖化対策の切り札だ。今回の会議で取りまとめる行動指針を、各国で共有することが水素社会実現の重要な第一歩になる」と語った。

 今回の会議は、昨年の東京での開催に続いて2回目。オーストラリア、ブルネイ、オマーンなどの閣僚が出席したほか、30以上の国や国際機関の関係者が参加した。

 行動指針には、水素を燃料にして走る燃料電池自動車導入の世界目標、水素の輸送や貯蔵のための技術開発、オリンピックやパラリンピックを通じた水素のPRのあり方などが盛り込まれる予定だ。

 水素は二酸化炭素(CO2)を排出せず、運輸、産業、電力などさまざまな領域で利用されるエネルギー。脱炭素の流れが加速する中、今後の主力エネルギーとなることが期待されており、日本はこの分野での技術開発などで先行したい考えだ。

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