専欄

「中国の民主」と「西側の民主」、その違い (2/2ページ)

 これらの文章からは、中国の民主に対する自信、さらには優越意識、そして、西側の民主への懐疑的姿勢がうかがわれる。

 むろん、中国にも選挙はあり、中国の民主政治の特徴は協商民主と選挙民主の相互補完にある、というのが公式見解である。また、少なくとも胡錦濤時代までは、選挙民主を充実させる姿勢もみられた。

 03年に米国のハーバード大学で講演した温家宝(当時、首相)は、国や省(自治区、直轄市)レベルの指導者を間接選挙で選んでいることについて、経済上の大きな格差や国民の教育水準の低さなどを挙げて、直接選挙を実施する条件がまだ成熟していないと述べている。この温家宝発言は、中国がいずれは直接選挙を実施することを示唆したものと好意的に受け止められた。

 だが、中国の制度や理論などへの自信を唱え、協商民主の長所を強調する習近平は、温家宝とは異なる見解を持っていると思われる。(敬称略)

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