国内

アルバイトでも法人カード 国内初、経費精算一体型のプリペイドカードが登場

 経費精算サービスのクラウドキャストは4日、クレジットカード大手ブランド「VISA」の加盟店で利用できる法人用プリペイドカードを発表した。企業が事前入金した範囲で交通費や交際費などを精算でき、クレジットカードのように与信審査がないため派遣社員やアルバイトといった従業員にも法人カードを持たせられる。経費精算サービス一体型のプリペイドカードは国内初という。

 名称は「ステイプルカード」。11月15日から申し込みを受け付ける。企業は専用口座に前払いでお金を振り込み、インターネット上の管理画面から各カードにチャージ(入金)する。支払い上限額は1回当たり200万円。従業員は経費の立て替えや紙の領収書を使った精算作業が必要なくなり、仕事を効率化できる。

 従来のクレジットカードによる法人カードは、中小企業やスタートアップ企業だと与信枠を取れないため全従業員に配布することができず、中堅・大企業でも不正利用の懸念から役員だけに持たせているケースがある。ステイプルカードはプリペイド式に加え、社内で承認した金額だけを各カードにチャージする仕組みのため、不正リスクを抑え全従業員に配布できる。

 同様のプリペイドカードは、欧米では既に普及が進んでいるという。クラウドキャストの星川高志代表取締役は、企業内の経費精算が「非効率のかたまり」だと指摘。「キャッシュレスとペーパーレスで働き方を変えたい」とアピールした。

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