ジェーンズ・ディフェンス・ウオッチ

中国製軍事ドローン「彩虹4号」(下)対イスラム国で実戦使用 (1/3ページ)

 複数機種の“高低ミックス”強み 対イスラム国で実戦使用

 先週に続き、中国が独自開発した軍事用ドローン「彩虹4号(CH-4)」を中心にした無人偵察航空機(UAV)開発最前線の動きをリポートする。同機は運用高度の違う複数のUAVを組み合わせた共同作戦に強みを発揮する。2021年までに高高度用機種も試作する計画だ。

 CH-4を開発した中国航天空気動力技術研究院(CAAA)は、操縦者や武器運用者、司令官の訓練ニーズ向けに開発された「彩虹UAVシミュレーション訓練システム(STS)」を開発している。飛行オペレーションや貨物積載オペレーション、ナビゲーション・追跡計画、武器発射、緊急事態など全体的なミッション過程を実現できる。同社製のさまざまなUAVの訓練マシンだ。

 実際のミッションでは、飛行に要する燃料のほか、航空機をサポートする技術チームも必要になり、訓練コストがかさむほか、訓練関係の事故で装置損傷や損失のリスクも高いという。

 希望するミッション領域の3次元ビジュアル表示は実際の衛星画像と高度データを使って再現可能で、最大面積は150平方キロメートル、解像度は最高1メートルの精度となっている。各ミッション領域には、最高5つの移動ターゲットと30の静止ターゲットを備えた最高5つの戦術訓練ゾーンを網羅できる。

 ジェーンズでは、STSは訓練以外にも有効なタスクの実行に使用できると推測している。

 広報担当者によると、STSは通信プロトコルが実戦版と一致しているため、実際のUAVのデータリンクとの通信やダウンストリームデータの受信、データのリアルタイム表示が可能で、実際のミッションが別の場所で進行しているときに訓練を実施することができる。

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