国内でも成長産業に
ロシェック氏はオーストリア最大の森林所有企業、マイヤー・メルンホフで長年「森林官」を務め、現在も同社コンサルタントとして活躍する。
この日、日本視察団はマイヤー所有の山で、大型の架線や重機を駆使した木材集積現場を見学した。30分足らずで約45トンの丸太を仕上げてトラックに運び込む-。十分な幅員を持つ強固な林道がある同国ならではの生産性の高さだ。
ただ、技術面で日本がオーストリアに劣っているわけではない。松本氏は「インフラや制度面の環境条件が整えば、国内林業も成長産業になり得ることを視察で確信した」と語った。
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高度成長期に大量に植林された国内の人工林が伐採の“適齢期”に入った。低迷してきた林業に突破口はあるのか。課題と展望を探る。