国内

豚コレラワクチン、豚への接種開始 農水相「人に被害は一切ない」

 江藤拓農林水産相は25日の閣議後会見で、豚コレラ感染予防のため、豚コレラの感染が確認された6県の豚へのワクチン接種を同日から始めると発表した。

 6県のうち、富山、岐阜、三重の3県は同日午前に作業を開始。石川、福井、愛知の3県も同日中に始める。

 豚コレラは、昨年9月に岐阜市の養豚場で26年ぶりに発生。殺処分された豚は14万頭に上る。農水省は、輸出への影響などを踏まえ、感染源とされる野生イノシシへの投与に限定してきた。しかし、拡大に歯止めがかからず、今月15日に防疫指針を改定し、豚や野生イノシシの感染が確認された11県を「ワクチン接種推奨地域」に指定して、準備を進めてきた。

 残りの5県は、群馬、埼玉、滋賀、静岡、長野で、準備が整い次第、順次開始していく。

 江藤氏は、「1969(昭和44)年から2006(平成18)年までの37年間、豚コレラワクチンを接種していたが、人に被害は一切ない。接種した豚の肉が市場に流通することになりますが、まったく心配はない」と説明した。

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