ニュースレビュー

10.20~24 海外

 ■英EU離脱、再延期は不可避

 英下院は22日夜、ジョンソン首相が欧州連合(EU)とまとめた離脱合意案の実行に不可欠な関連法案を3日間でスピード審議する議事日程を反対多数で否決した。これによりジョンソン政権が目指す今月末の期日通りの離脱は困難となり、再延期は不可避な情勢となった。

 ■ナイキ、14年ぶりCEO交代

 米ナイキは22日、マーク・パーカー会長兼最高経営責任者(CEO)がCEO職を退き、後任に社外取締役のジョン・ドナホー氏が就く人事を発表した。来年1月13日付。ナイキのCEO交代は2006年以来14年ぶり。ドナホー氏は米決済サービス大手ペイパルの会長を務める。

 ■マイクロソフト21%増益

 米マイクロソフトが23日発表した2019年7~9月期決算は、最終利益が前年同期比21%増の106億7800万ドル(約1兆1600億円)だった。ネットワークを通じて情報を処理するクラウドサービス事業が堅調だった。売上高は、14%増の330億5500万ドル。

 ■FB、リブラ発行延期を容認

 米議会下院金融委員会は23日、フェイスブック(FB)が来年前半に計画する暗号資産(仮想通貨)「リブラ」に関する公聴会を開いた。FBのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は米規制当局の懸念が解消されるまで、リブラ発行が遅れることを容認する考えを示した。

 ■ボーイング、納入停止で利益半減

 米ボーイングが23日発表した2019年7~9月期決算は、墜落事故を起こした最新鋭機737MAXの納入停止の影響で、最終利益が前年同期比51%減の11億6700万ドル(約1270億円)となった。同社は民間航空機部門の社長兼最高経営責任者(CEO)が22日付で退任した。

 ■「量子超越性」をグーグル初実証

 次世代の量子コンピューターの試作機を使い、世界最高速のスーパーコンピューターより速く計算できる「量子超越性」を初めて実証したと、米グーグルの研究チームが23日、英科学誌ネイチャーに発表した。本格的な量子コンピューターの開発への重要な一歩だとしている。

 ■欧州中銀、緩和出口遠のく

 10月末に任期を終える欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は24日、最後の理事会後の記者会見で、自身が手掛けてきた金融緩和に関し「出口は遠のいた」と述べ、当分の間続ける必要があるとの認識を示した。米中貿易摩擦などでユーロ圏経済が厳しい局面にあるためだ。

 ■アマゾン、2年ぶり減益

 米アマゾン・コムが24日発表した2019年7~9月期決算は最終利益が前年同期比26%減の21億3400万ドル(約2320億円)にとどまり、17年4~6月期以来、約2年ぶりに減益となった。配送費がかさんだのが主因。売上高は24%増の699億8100万ドルと堅調だった。

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