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姫路城、英国古城と姉妹提携 

 姫路市の姫路城と英国のコンウィ城が姉妹城として提携する調印式が29日、姫路城・西の丸で行われ、清元秀泰市長とコンウィ城のあるコンウィ市のゴロニー・エドワード市長が締結書に署名した。いずれも世界遺産で、城郭を通じた両市の交流が本格的に始まった。

 コンウィ城は13世紀、英ウェールズ北部のコンウィ市に築かれた。英国内でも保存状態の良い城郭として有名で、街を囲む約9キロの城壁や21の塔を持つ。姫路城が海外の城郭と提携するのは、姉妹城の仏・シャンティイ城、観光友好交流城の独・ノイシュバンシュタイン城に次いで3例目。

 調印式では、清元市長が「どちらも長い歴史の中で幾多の困難を乗り越えて地元のシンボルとなった城だ」と紹介。エドワード市長は「距離や言語に分け隔てられることなく、交流を促進させたい」と述べ、締結書に署名して握手した。

 今回の提携は、ウェールズ政府が城に着目した海外交流を模索する中で平成29年7月、姫路市に申し入れたのが発端。ウェールズ政府のロビン・ウォーカー日本代表は「『姉妹城』という発想はこちらにはなかったが、姫路城は海外でも人気の城で提携できたのは光栄だ」と話していた。

 姉妹城提携を前に、姫路市ではラグビーワールドカップでウェールズが出場した2試合のパブリックビューイングを開催して応援。11月上旬には、清元市長らがコンウィ市を訪問する。

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