海外情勢

中国の対米輸出、上半期は25%減 UNCTAD調査

 国連貿易開発会議(UNCTAD)は5日、米国が中国に対して発動した追加関税の影響で、対象となる中国製品の米国への輸出が今年前半は前年同期比約25%減となり、米国の消費者の負担増につながっているとの調査結果を発表した。

 米国から中国に対する追加関税の影響だけを基に算出されており、中国による報復関税を加味すると影響はさらに拡大する。UNCTADは、米中貿易摩擦が両国双方に損失をもたらし、「世界経済の安定や成長を損なう」と懸念を示した。

 調査によると、今年前半の中国から米国への貿易は350億ドル(約3兆8000億円)減少。減少分のうち、約63%は他国が供給元として取って代わり、台湾が42億ドル、メキシコが35億ドル、欧州連合(EU)が27億ドル、ベトナムが26億ドル増となった。分野別にみると、事務機器や通信用品が150億ドル減と最も大きく減少した。(ジュネーブ 共同)

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