海外情勢

すさまじい過積載で高架が崩落 中国の運輸業界、経済苦境で違法行為が横行 (2/2ページ)

 過積載は、今回の事故のような崩落事故の原因にもなる。中国青年報によると、中国では2007~15年の9年間で、走行車両の過積載によって28カ所の高架橋が崩落した。過積載車両の通行は橋を損傷し、使用年限を大幅に縮める。今回崩落した高架橋は供用開始から15年に満たない。ただ現場付近は鋼材関連の工場が多く、過積載のトラックが多数走行していたことから、市民の間では「事故が起きるのは時間の問題だ」との声も出ていたという。

 多くの運送業者は近年、過積載をしなければ利益を出せない状況に追い込まれていた。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、燃料価格の高騰や受注量の減少による競争激化を受けて、過積載は運送業者が生き残るために不可欠な手段になっていたという。

 19年7~9月期の中国国内総生産(GDP)の伸び率は実質で前年同期比6.0%となり、四半期ベースで過去最低を更新。8月の工業生産も17年ぶりの低水準となる前年同月比4.4%増にとどまった。国内の景気低迷が運輸業の苦境と過積載の横行に拍車をかけている。(北京 西見由章)

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