海外情勢

カンボジア裁判所 来月、野党元党首の初公判 政府転覆画策容疑

 カンボジアの首都プノンペンの裁判所はこのほど、政府転覆を図ったとの罪に問われた旧最大野党、カンボジア救国党の共同創設者、ケム・ソカ氏=保釈中=の初公判を来年1月15日に開くと発表した。

 フン・セン政権によるケム・ソカ氏ら野党側への弾圧に対しては、カンボジアの主要輸出先である欧州連合(EU)が批判を強めており、経済制裁を実施するかどうか来年2月までに決める。EUは公判の状況を注視するとみられる。

 ケム・ソカ氏は救国党党首を務めていた2017年9月、外国政府と協力して政権の転覆を画策したとして逮捕された。昨年9月に自宅軟禁となり、今年11月には政治活動や海外渡航は引き続きできないものの、日常的な行動の自由が回復した。

 救国党は17年11月、解党に追い込まれ、同党不在のまま昨年7月に実施された下院選で与党カンボジア人民党が議席を独占した。(プノンペン 共同)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus