国内

粗鋼生産、10年ぶり1億トン割れ 今年度見通し 製造業などで需要落ち込み

 経済産業省は24日、2019年度の粗鋼生産量が前年度比3.7%減の9906万トンとなる見通しだと発表した。3年連続のマイナスで、リーマン・ショック直後の09年度以来、10年ぶりに1億トンを下回る見通しだ。製造業などで鋼材需要が落ち込んでいるほか、台風などの自然災害による操業トラブルも響いた。

 米中貿易摩擦の影響による中国経済の減速を受け、足元の製造業の鋼材消費は軒並み減少傾向にある。自動車向けは堅調だったが、10月の消費税増税以降は国内販売が落ち込んでいる。

 需要の減少に加え、9月の台風15号による強風で日本製鉄君津製鉄所(千葉県君津市)の製鋼設備の煙突が倒壊するなど、生産設備に被害が出たことも響いた。

 20年1~3月期の見通しは前年同期比2.6%減の2431万トン。

 鉄鋼大手幹部は20年度の需要見通しについて「上半期は非常に厳しい。下半期に回復するかどうかは製造業の動向が鍵を握るだろう」と述べた。

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