海外情勢

北朝鮮IT技術者、カンボジア退去

 カンボジア捜査当局はこのほど、就労ビザなしにIT関連の事業を営んでいたとして、北西部シエムレアプで北朝鮮人16人を拘束、国外退去処分にしたと明らかにした。インターネットを通じソフトウエア製作などを請け負い、月1万ドル(約109万円)程度を稼いでいたとみられる。

 国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会専門家パネルが昨年まとめた報告書は、北朝鮮の多数のIT専門家が欧州やアジア、中東などを拠点に外貨獲得の一翼を担ってきたと指摘していた。安保理の制裁決議は北朝鮮の外貨稼ぎを阻止するため、昨年12月22日までに出稼ぎ労働者を送還するよう各国に義務付けていた。

 観光ビザしか取得していなかったにもかかわらず、昨年9月ごろから別荘用の建物を借りて集団で生活、ネットを介しロシアなどから受注し、ゲームソフトなどを開発していたとみられる。捜査関係者によると、地元警察が「中国人がネット詐欺を行っているようだ」との情報を基に捜査を始め、今月3日に16人を拘束した。当初はネットを介した詐欺などを疑ったが、違法性が薄いと判断。不法就労で100ドルの罰金を科し、1週間以内の国外退去を命じた。

 カンボジアは北朝鮮と歴史的につながりが深い。ただ、フン・セン政権は安保理制裁決議を順守する立場を示し、外貨獲得に寄与してきた北朝鮮系のレストランや博物館は既に営業を停止した。(シエムレアプ 共同)

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