海外情勢

「独立」は伝統料理でお祝い パプア自治州 住民が心待ちに

 パプアニューギニアからの独立か、自治拡大かを問う住民投票を2019年11月下旬に実施し、独立支持が圧倒的多数だったブーゲンビル自治州。この地で誕生日やクリスマス、新年のお祝いなど特別な日に欠かせないのが、伝統料理「タマタマ」だ。タロイモやバナナなどで作り、餅のような食感が特徴。地元住民は「独立が決まればタマタマでお祝いしないと」と口をそろえた。

 作り方は、まず鍋でバナナやタロイモ、日本でも最近大人気のタピオカの原料キャッサバをゆでる。その後に木製の臼に入れ、杵でつく。日本の餅つきと同じ要領だ。

 手でさらにこね、長さ約10センチの棒状に成形。それをココナツミルクと一緒にバナナの葉の上に並べ、弱火でじっくり煮る。さらさらのミルクが煮詰まってとろりとしてくれば食べ頃だ。バナナとキャッサバを混ぜたものはほのかに甘く、タロイモで作ったものはコクがある。

 州内でもブーゲンビル島の中南部で特によく食べられている。どの家庭にも杵と臼があり、子供の頃に両親や祖父母が作る姿を見て、自然に作り方を覚えるという。「タマタマ」と呼ばれる理由は不明だが、ブーゲンビル島の隣のブカ島に住むレベッカ・クラさんは「つくときの音が『タマ』『タマ』と聞こえるからじゃないかしら」と笑った。ジョニー・マンゴナさんは「調子が悪い時に食べると、元気を取り戻せて幸せな気分になれる」と話す。ブーゲンビル自治州の独立が正式に決まるまでには数年かかるとの見通しもあるが、2人ともその時のタマタマを心待ちにしている様子だ。(ブカ 共同)

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