国内

「日本とウクライナは『平和ボケ』が共通」 防衛体制の確立に警鐘 (2/2ページ)

 同時に、ウクライナは平和な国で、いかなる軍事同盟にも加盟しない、丸腰でだれに対しても敵意がないと公言した。まさに「非武装中立」を実行した。日本でも非武装中立を唱える人が多いが、非武装中立が何をもたらすかは、ウクライナが示している。

 ウクライナが無防備になった結果、ロシアに攻撃されて、戦争になってしまった。普段からある程度の軍事力を持っていれば、戦争が起きなかった可能性が高い。仮に起きたとしても、ここまで大きな被害はでなかった。

 ロシアがウクライナを攻撃したのは、少ない犠牲で、大きな領土や権益を獲得できると思ったからだ。獲得した権益が、被害より少なければ戦争をやる意味がない。相手にできるだけ多くの被害を与えられる体制を整えていれば、それだけで抑止になる。

 ウクライナは、ロシアの脅威を認識せずに、侵略された。日本は置かれている状況を認識し、それに見合った防衛体制を確立しなければならない。話し合っても分かり合えない現実がある以上、実力を持つしかない。まずは防衛予算を倍増するべきだ。

 もう一つ大事なことは、国内の反国家勢力をどうするかだ。クリミア半島では、反国家勢力が暴動を起こして、それに乗じてロシアの正規軍が侵略してきた。有事では危険な存在で、敵軍の別動隊になる。

 沖縄の現状は、クリミアを連想せざるを得ない。沖縄には現在も多くの反国家勢力が集中している。そういう危険な存在を放っておいてはいけない。しっかりと監視して、躊(ちゅう)躇(ちょ)なく抑えなければならない。

 平和ボケはまさに国家を滅ぼす。そうならないように、何が重要か、指導者にはどういう資質が必要か、しっかりと国民に情報発信していかなければいけない。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus