海外情勢

訪韓日本人、昨年300万人超 10月から減少傾向

 韓国観光公社は先ごろ、韓国を2019年に訪れた日本人が前年比11%増の約327万人(暫定値)だったと発表した。300万人を超えたのは12年以来、7年ぶり。ただ、日本の輸出管理厳格化された昨年7月以降は日韓関係が悪化したため伸び率が縮まり、19年10~12月は前年同月比マイナスだった。

 公社によると、19年1~6月はいずれも20%以上増加していた。K-POPや韓国料理といった韓流のファンの若者らが多く訪れたことが要因とみられるという。

 だが、その後は輸出管理厳格化への反発が韓国内で強まり、日本製品の不買運動に加え、日本への旅行を自粛する動きが急速に広まった。公社は7月以降、訪韓する日本人の数が伸び悩んだ理由として、運休などによる航空網の縮小を挙げた。

 日本政府観光局のまとめでは、訪日した韓国人は前年比26%減の約558万人にとどまった。18年には日韓両国の年間往来者数が初めて1000万人を突破したが、日韓関係悪化により19年は900万人を下回った。

 韓国では日韓関係の悪化を受け、航空各社が日本路線を減便したり運休したりする一方、東南アジアや中国との路線を拡充する動きも出ている。(ソウル 共同)

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