新型コロナウイルスが猛威を振るう中国で、原因不明の肺炎に早期に気付きインターネット上で声を上げ、当局に摘発された湖北省武漢市の眼科医、李文亮さん(33)が7日、新型肺炎で死去した。感染し入院中だった。病院が会員制交流サイト(SNS)で明らかにした。
早くに警鐘を鳴らしていた行為が知られており、中国では「心が痛む」「受け入れられない」と衝撃が広がった。
李さんを含む一部の武漢の医師らは、昨年12月に原因不明の肺炎が確認され、SNSで「(2002~03年に流行した)重症急性呼吸器症候群(SARS)が発生した」などとやりとりしていた。
公安当局は今年1月1日、「デマを流した」として8人を摘発したと公表。李さんも3日に訓戒処分を受けた。発熱し、その後に感染が確定。中国メディアの取材に経緯を明かしていた。(共同)