海外情勢

新型肺炎 中国の死者811人、SARS超える

 【北京=西見由章】中国国家衛生健康委員会は9日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染者が中国本土で3万7198人、うち死者が811人に上ったと発表した。新型肺炎による中国本土の死者数は、2002~03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)の世界全体の死者数774人を上回った。

 初動の遅れも指摘された中国当局は1月下旬以降、移動制限の強化など挙国態勢で感染封じ込めを図ってきたが、人的被害の規模はSARSを超えることが確定した。新型肺炎の感染拡大をめぐっては世界保健機関(WHO)が1月30日(日本時間31日未明)、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言している。

 中国国家衛生健康委が発表した人数はいずれも9日午前0時(日本時間同1時)時点。感染者数は前日から2656人、死者数は89人増えた。重症者は6188人となった。

 

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