海外情勢

マスク値段つり上げを牽制 韓国、販売業者への罰則導入

 韓国政府はこのほど、新型コロナウイルス感染による肺炎の拡大を受け、マスクや手の消毒剤の値をつり上げるために大量入手した上で売り惜しんだ生産、販売業者を処罰する新制度を導入した。罰則は2年以下の懲役または5000万ウォン(約460万円)以下の罰金で、社会的不安に乗じた悪質行為を牽制(けんせい)する狙いがある。

 新制度は物価安定に関する法律に基づき、2019年の月平均販売量の150%を超える量を5日以上保管する行為を「売り惜しみ」行為と判断する。公正取引委員会や警察当局が合同で、暴利を得ようとする行為を取り締まる方針だ。4月30日までの時限措置。

 洪楠基・経済副首相兼企画財政相は「国民の安全をないがしろにした市場攪乱(かくらん)行為は絶対に容認しない」と強調した。

 一方、マスクの需要が急増しているため生産を増やす動きも出ている。韓国メディアによると北部・京畿道のマスク生産業者は生産量を倍増させるため夜間も操業する。幹部は「中東呼吸器症候群(MERS)が流行した頃よりメーカーが増えたのに、当時と状況は似ている」と指摘した。

 韓国政府はマスク生産業者の申請を受け、労働時間を週52時間に制限する就労ルールの例外とすることを決めた。韓国では中国人旅行者がマスクを「爆買い」し帰国する姿が報じられ、反発が起きているほか、政府が支援のためマスクを中国側に提供したことへの批判も出ている。(ソウル 共同)

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