海外情勢

アフリカ東部、バッタの大発生で食糧危機

 アフリカ東部にバッタの大群が襲来している。大雨などの気候変動が大発生の原因とみられ、ケニアでは過去70年で最悪の規模に。隣国ソマリア政府は先ごろ、非常事態を宣言した。バッタは畑の作物を食い荒らし、一帯が深刻な食糧危機に陥る恐れが高まっている。

 視界を遮るほどの群れが押し寄せ、なすすべがなく立ち尽くす住民たち。ケニアのテレビ局が4日までに、バッタが襲来した村の様子を報じた。

 「食糧事情が悪化しかねず、危機的だ」。国連食糧農業機関(FAO)幹部が訴えた。FAOによると、1平方キロ内のバッタの群れには約4000万匹がおり、1日で約3万5000人分の作物を食べ尽くす。ケニアで昨年末に飛来が確認され、2400平方キロの広範囲に及ぶ大群もいたという。

 アフリカ東部は近年、大雨だけでなく干魃(かんばつ)にも見舞われ、作物が十分に育っていなかった。バッタの大発生前から約1900万人が食糧不足に直面しており、一層の悪化が懸念されている。

 ケニア政府は小型機を使って殺虫剤を散布するが、バッタは1日に約150キロ移動し、飛来場所を予測するのは困難だ。ソマリアではイスラム過激派が実効支配する地域があり、同国政府は十分に対策を取れていない。

 ケニアの隣国エチオピアでも被害が出ているほか、ウガンダや南スーダンにも広がりかねない勢いだ。FAOは「6月までにバッタの数が500倍に増える恐れがある」と警鐘を鳴らしている。(ナイロビ 共同)

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