国内

野党、クルーズ船対応を批判 肺炎追及に本腰

 19日の衆院予算委員会で立憲民主党などの主要野党は、肺炎を引き起こす新型コロナウイルスをめぐる政府の対応に批判の矛先を向けた。集団感染が発生しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」内の感染防止策や、乗客を一定期間隔離せずに下船させたことなどを問題視。これに対し、政府は適切な対応をとっていると強調した。

 「中国以外の世界の感染者のうちクルーズ船(の乗客)が半分以上だ。船内の感染予防対策が不十分だったのではないか」

 立民など野党統一会派の山井和則氏は、加藤勝信厚生労働相に問いただした。

 加藤氏は、クルーズ船が横浜港に入港する前から感染が起きていたとみられることを指摘。「民間の力も借りて最大限の対応をしている」と述べ、専門の医師の意見も踏まえながら船内の感染防止にあたっていると説明した。

 19日には、発熱などの症状がなく、ウイルス検査で陰性だった乗客ら約500人が下船した。

 ただ、野党側は検査の後に感染した可能性や、米政府がチャーター機で帰国させた乗客らをさらに14日間隔離することに触れ、この日下船した乗客らの隔離の必要性を訴えた。

 加藤氏は「乗客の健康確保と国内の感染拡大防止をやっていかなくてはいけない」と強調。「国立感染症研究所から、14日間管理され、陰性だと最終的に健康確認が出されていれば、公共交通機関を使ってもいいと示唆があり、最終的に判断した」と理解を求めた。帰宅後も厚労省職員が定期的に健康状態を確認するという。

 野党統一会派の国対メンバーは19日、クルーズ船内に入り、政府の感染防止策を批判する動画をネット上で公開した岩田健太郎・神戸大教授にも聞き取りを実施した。これまでの予算委で、野党側は「桜を見る会」などで政権批判を強めてきたが、新型コロナウイルスをめぐる政府の対応も新たな追及材料に据えつつある。

(田村龍彦)

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus