現場の風

金融庁 金融マンと公務員で地域活性化

 金融庁地域課題解決支援チーム代表・菅野大志さんに聞く

 --「ちいきん会」という取り組みが話題だ

 「休日に金融機関の職員と公務員の有志が全国から集まり、組織や肩書にとらわれることなく地域の課題解決について語り合い、新たな知恵やコラボレーションが広がることを目的に開いているイベントだ。昨年3月に東京都内で初開催し、11月には福島県で3回目の会合を開いた。既に1500人を超える公務員と金融マンが参加している」

 --きっかけは

 「もともと私が国と地方の公務員をつなぐ『よんなな会』という組織の事務局をしており、そのイベントで金融庁の遠藤俊英長官が講演したのが始まり。出席した公務員から、『地元の熱意ある金融マンと交流がしたい』という声を受けて立ち上げた」

 --両者はこれまで交流がなかったのか

 「地方は高齢化などの影響で今後、企業数も減ることになる。地域金融機関を取り巻く環境は厳しく、金融機関と役所が連携して地域の課題解決に取り組むことは重要だが、自治体に『これがやりたい』という明確なものがないと金融機関としても対応できない。ただ、自治体もその答えを持っておらず、互いが知恵を持ち寄ることが大事だ。仕事上だとやりにくいことも、休日に有志が集まる形式ならやりやすい」

 --成果は出てきているか

 「すぐに効果がでる取り組みではないが、ちいきん会での出会いをきっかけに、熊本県では県や熊本市、金融機関の中堅職員を中心に地方組織が発足した。毎月1回程度、平日の終業後に集まり意見交換が行われている。そこでは若者に定住してもらうための起業促進の重要性などについて議論しているが、こうした取り組みが全国に広がるように今後も支援を続けたい」

【プロフィル】菅野大志

 かんの・だいし 早大人間科学卒。2001年東北財務局入局。総務課企画係長などを経て、18年10月から現職。山形県出身。

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