経済産業省が28日発表した1月の商業動態統計速報によると、小売販売額は前年同月比0・4%減の11兆7890億円だった。減少は4カ月連続。基調判断は「横ばい傾向」を維持した。
業種別では、全9業種のうち6業種が減少した。百貨店の売り上げなどを含む各種商品が3・4%減と落ち込み幅が最大で、家電を含む機械器具が2・9%減、自動車が1・7%減と続いた。
経産省は普通車や小型車が伸び悩んだ自動車が全体を押し下げたほか、暖冬傾向で冬物衣料が百貨店やスーパーで振るわなかったと説明した。
一方、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、マスクや除菌製品が好調で、医薬品・化粧品が伸びた。