株価・外為

東証午前、600円超安 新型コロナ警戒 NY株も急落

 6日午前の東京株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が強まり、日経平均株価は大幅反落した。取引の終わり頃に下げ幅は600円を超え、取引時間中としては昨年9月以来半年ぶりの安値水準となった。前日の米株安や円高ドル安の進行も投資家心理を悪化させた。

 午前終値は前日終値比676円57銭安の2万0652円55銭。東証株価指数(TOPIX)は48・13ポイント安の1467・58。

 これに先立つ5日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、前日比969・58ドル安の2万6121・28ドルで取引を終えた。1千ドル超の上げ幅となった前日から一転して急落。投資家がリスク回避の姿勢を強め、安全資産とされる米10年債利回りは一時0・899%まで下落し、過去最低を更新した。

 外国為替市場では円を買ってドルを売る動きが加速して円相場が一時1ドル=105円台をつけた。

 新型コロナウイルス感染者の増加が、経済活動を下押しする懸念が強まり、ダウは先週から、1日の上下動が1千ドルを超える日が続出する神経質な展開となっている。

 5日は前日に西部カリフォルニア州が新型コロナウイルスの感染拡大を受け非常事態を宣言したことで、米西海岸に拠点を置くハイテク大手の売りが広がった。業績悪化が鮮明になった航空大手の下落も目立った。

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