■日銀総裁、市場安定へ緊急談話
日本銀行の黒田東彦総裁は2日、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)拡大を受けて混乱する金融市場の安定化に向け、「潤沢な資金供給と市場の安定確保に努めていく」とする異例の緊急談話を発表した。黒田氏の緊急談話は2016年6月以来。
■新型コロナで宿泊予約45.2%減
37道府県にある約400の宿泊施設で、3~5月の予約人数が前年同期比45.2%減の計155万3502人となっていることが2日、日本旅館協会(東京)の集計で分かった。新型コロナウイルスの影響でキャンセルが相次いだ。各地の施設では顧客対応に苦慮する声も上がっている。
■神戸のクルーズ会社破綻
神戸港を拠点に国内最大級のレストラン船「ルミナス神戸2」を運航していたルミナスクルーズ(神戸市)は2日、神戸地裁に民事再生手続き開始を申し立てたと発表した。新型コロナウイルスの影響で1月以降、キャンセルが続出したことが響いた。負債額は約12億4300万円。
■楽天携帯、2980円プラン来月開始
楽天は3日、携帯電話事業への本格参入となる有料サービスを、4月8日から月2980円(税別)の1種類のプランで始めると発表した。大都市中心の自前回線エリアではデータ通信を無制限の使い放題とし、NTTドコモなど大手3社の大容量プランの半額以下で攻勢をかける。
■パートの厚生年金拡大
政府は3日の閣議で、会社員らが加入する厚生年金の対象拡大を柱とする年金制度改革関連法案を決定した。パートら非正規労働者が将来受け取る年金額を底上げするため、厚生年金の加入義務を従業員51人以上の中小企業に2段階で広げる。制度の支え手を増やす狙いもある。
■ソフトバンク、5Gスマホ27日開始
ソフトバンクは5日、高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムを使ったスマートフォン向けの新サービスを27日に始めると発表した。5G対応スマホを購入し、既に契約している料金プランに「5G基本料」として月額1000円(税別)を追加で支払うことで使える。
■4月の習主席来日を延期
日中両政府は5日、4月に予定していた習近平・中国国家主席の国賓来日の延期を発表した。新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の影響が広がる中、当面は終息に向けた国内対応を優先すべきだと判断した。東京五輪・パラリンピック後の秋以降で再調整する方針だ。
■セブン、米「2兆円」買収断念
セブン&アイ・ホールディングスが、検討していた米石油精製大手マラソン・ペトロリアム傘下のコンビニ運営会社スピードウェイの買収を断念したことが5日、分かった。2兆円規模とされる買収価格で折り合えなかった。海外に活路を求める戦略の練り直しを求められる。