海外情勢

英中銀が再び緊急利下げ 過去最低の年0.1%に決定

 【ロンドン=板東和正】英中央銀行イングランド銀行(BOE)は19日、臨時の金融政策委員会を開き、主要政策金利を0・15%引き下げ、過去最低の年0・1%とすると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による英経済への悪影響を防ぐ狙い。国債などを買い取って市中に資金を供給する量的金融緩和政策の買い取り枠を2千億ポンド(約25兆7千億円)拡大し、計6450億ポンドにすることも決めた。

 BOEは11日、年0・75%に設定していた政策金利を緊急に0・5%引き下げ、0・25%にすると発表していた。新型コロナの景気減速懸念を重く見て、さらなる経済対策が必要と判断した。

 新型コロナの経済影響をめぐっては、欧州中央銀行(ECB)が18日、緊急電話会議を開き、国債などを購入し市中に資金を供給する量的金融緩和政策について、今年末までに7500億ユーロ(約90兆円)の資産を追加購入することを決めたと発表した。

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