手に振りかけると、すっきり爽やかな香りが立つ。アルコール液に香料を混ぜたトルコの伝統的な「コロンヤ」。新型コロナウイルスの感染が広がる中、高いアルコール度数が除菌効果や感染予防につながると期待され、トルコで売り切れる店が続出している。
もともとは、レストランなどで食事をした後につけてもらうのが一般的な用法。アルコール度数が80%を超えるものもあり、すぐに乾いてべたつかない。トルコで初の感染者が発表された3月11日以降、店に客が殺到して警察が出動する騒ぎもあった。
最大都市イスタンブールの専門店の男性店主は「何本売れたか分からない」とへとへとに。定番のレモンの香りを選んだ30代のエブル・カラタシュさんは「入荷したと聞いて来た。買えてラッキー」と笑顔だった。(イスタンブール 共同)