【ワシントン＝住井亨介】トランプ米大統領は５日、ホワイトハウスで記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な東部ニューヨーク州での１日当たりの死者数が減少したことを受け、「トンネルの先に光が見え始めているようだ」と述べ、拡大抑止に期待を示した。
トランプ氏はこうした見方を示しつつ、「多くの人が亡くなっており、喜べない」とも付け加えた。同氏の会見に先立ち、ニューヨーク州のクオモ知事は５日の記者会見で、感染による１日当たりの死者数が初めて前日を下回ったことを明らかにしていた。
一方、米国の公衆衛生政策を指揮するジェローム・アダムス医務総監は５日、米ＦＯＸニュースに出演し、近くピークを迎えるとみられる新型コロナの感染拡大について真珠湾攻撃や米中枢同時テロ以上の打撃との認識を示し、「大半の米国民にとって、最も過酷で悲しい週になる」と述べた。