海外情勢

中国、寧夏のワイン生産額が260億元に

中国新聞

 中国・寧夏回族自治区では、ブドウの栽培面積が57万ムー(1ムー=約6.67アール)、産業生産額が260億元(約3950億円)に達した。寧夏賀蘭山(がらんさん)東麓ブドウ産業園区管理委員会の情報から分かった。

 賀蘭山の東麓はブドウの栽培やワインの醸造に適し、高品質のワインが生み出される世界の黄金地帯の一つとして知られる。十分な日照、砂と石の土壌、少ない降雨といった優良な風土条件を有する。

 近年、寧夏は特色あるワイン産業や文化、観光を融合させた発展策を打ち出し、ワイン産業の上質な発展を推し進めている。広域産地のワイナリーは211カ所、ワインの年間生産量は1億3000万本、産業生産額は260億元となった。同地産のワインはドイツや米国、ベルギー、オーストラリアなど20カ国・地域へ輸出されている。

 寧夏のワイン産業は、「生態移民」(生態保護を目的とした移民)に毎年、雇用12万ポストを提供。また、ワイナリーを訪れる観光客は年間延べ60万人以上で、「ワインツーリズム」は観光産業にとって欠かせない要素となっている。

 ワイン産業は資金投入が大きくサイクルが長いため、同自治区の農業農村庁や財政庁は今年、3000万元の補助金を計上し、融資利子補給を通じて新型コロナウイルスによる影響を軽減させる。(中国新聞社)

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