米軍制服組ナンバー2のハイテン統合参謀本部副議長は22日、国防総省で記者会見し、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が「今も核戦力を含む軍を完全に掌握していると判断している」と述べた。金正恩氏の健康悪化説については「否定も肯定もする材料がない」とし、情報収集が難航していることをうかがわせた。
ハイテン氏は、金正恩氏が軍を掌握していると判断する詳しい理由には言及せず「そう考えない理由がない」と述べるにとどめた。
韓国大統領府高官は21日、金正恩氏が側近らと地方に滞在中で、動向に異常は見られないと指摘。米政府の分析はこうした情報も踏まえたものとみられる。
金正恩氏が最近手術を受け、重篤な状態だとの情報があるとした米CNNテレビの報道について、トランプ大統領は21日「本当かどうか知らない」と語った。(共同)