各国で改善も…「期間限定」との見方
こうした環境改善は世界中で確認されている。
IQエアのまとめによると、米ロサンゼルスでは、都市封鎖後にPM2・5の平均濃度が、19年の同時期と比べて31%減少した。ニューヨークでは25%、韓国ソウルでは54%低下したという。中国でも生態環境省が発表した今年1~3月のデータによると、全国337都市のPM2・5の平均濃度が前年同期に比べ14・8%下がった。
しかし、こうした近年まれに見る青空と新鮮な空気も、都市封鎖が終わるまでの限定的なものという見方が大勢だ。各国政府は行動制限を緩めるタイミングを見計らっており、米トランプ政権は4月16日、経済活動の再開に向けた指針を公表した。インドのモディ首相も4月14日の演説で都市封鎖を5月3日まで延長することを発表しつつ、経済的な影響に配慮して一部地域で解除を進める方針を明らかにしている。
インドで環境保護に取り組むビンレンドゥ・ジャハ氏は「ロックダウン終了後は、景気刺激策や経済再生計画が始まるだろう。最も恐れているのは環境が最初の犠牲者になることだ」とコメント。流行収束の見通しが立たなない中、「コロナ後」を憂慮している。