海外情勢

ユーロ圏GDP7・7%減 20年、過去最大の下落率

 欧州連合(EU)欧州委員会が6日に発表した春季経済見通しは、2020年のユーロ圏19カ国の実質域内総生産(GDP)が前年比7・7%減になると予測した。全19カ国がマイナス成長。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞で、深刻な打撃を受ける。予測通りなら、比較可能な1996年以降で最大の下落率となる。

 ジェンティローニ欧州委員は声明で「欧州は(29年に始まった)大恐慌以来、前例のない経済ショックを経験している」と指摘した。

 20年のユーロ圏失業率も9・6%となり、前年から2・1ポイントの悪化を見込む。新型コロナの終息後、経済を順調に回復軌道に乗せるための雇用対策などが不可欠となる。

 主要国の20年の実質GDPは、自動車産業などが需要縮小の影響を受けるドイツが6・5%減となる。フランスとイタリアの下落率はそれぞれ8・2%、9・5%になるとの見通しを示した。(共同)

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