トランプ米政権は１２日、大統領執務室があるホワイトハウス西棟（ウェストウイング）に出入りするスタッフらにマスク着用を求める指針を出した。トランプ大統領の周辺で働くスタッフらの新型コロナウイルス感染が相次いで判明したのを受けた措置。米主要メディアが伝えた。
ただ、マスク嫌いで知られるトランプ氏自身は毎日検査を受けているとして依然着用に消極的で、１２日もホワイトハウスの庭で開いた記者会見に着けずに現れた。トランプ氏はマスクを着用しない理由について「自分は周囲の人々と十分な距離を取っている」と説明。ホワイトハウスでの感染者は数人にとどまっているとして「うまく抑え込めている」と強調した。
ホワイトハウスでは７～８日にかけて、トランプ氏の身の回りの世話をするスタッフと、ペンス副大統領のミラー報道官の感染が相次いで発覚。ペンス氏は週末、自主的に隔離措置を取った。ミラー氏と接触した可能性のある新型コロナ対策チームのファウチ国立アレルギー感染症研究所長ら高官３人も自主隔離している。（共同）