トランプ米政権は11日、中国人記者の米国滞在を90日間に制限する措置を官報で公示した。滞在延長にはその都度、追加申請が必要になる。中国政府が米有力紙の中国駐在記者を事実上排除したことへの報復措置。米中対立が一段と激化しそうだ。
国土安全保障省によると、これまで滞在期間に制限を設けていなかったが、今後は90日ごとに滞在延長の申請が必要。香港、マカオの記者は対象外という。
新型コロナウイルスに関するコラムを巡り、中国政府が2月上旬に米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の北京駐在記者3人の記者証を取り消したのが発端。米側は報復として、米国で活動する中国国営通信の新華社など中国共産党・政府系メディア5社の管理を強化すると同時に、記者数に上限を設ける措置を実施した。(共同)