12日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続落し、前日比457・21ドル安の2万3764・78ドルで取引を終えた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は189・79ポイント安の9002・55と7営業日ぶりに下落した。新型コロナウイルスの感染再拡大への懸念が相場の重しとなった。
米政権の対策チームのファウチ国立アレルギー感染症研究所長が12日の議会公聴会で、経済活動を早期に再開すれば、感染が再び広がる恐れがあると警鐘を鳴らしたことが売り材料となった。
取引開始直後は、経済活動再開への期待感から買いが先行し、ダウ平均の上昇幅は一時、160ドルに達した。
銘柄別では、建設機械のキャタピラーや金融JPモルガン・チェースの下落が目立った。(共同)