海外情勢

英首相、遠出の側近擁護 外出制限違反を否定

 ジョンソン英首相は24日、新型コロナウイルス対策で国民に課されている外出制限に違反して遠方を訪れたとして辞任要求が出ているカミングス首席顧問について、離れた両親宅で幼い子供の世話を頼むためだったと擁護、違反との指摘を否定した。ただカミングス氏は複数回にわたり外出していたとの報道もあり、多くの国民が規制を守る中、批判が強まりそうだ。

 カミングス氏は3月下旬、共に新型コロナの症状があった妻を伴い英南部のロンドンから約400キロ離れた中部ダラムの両親宅を訪問。4月にもダラムから離れた城で目撃されたり、再びダラムを訪れたりした疑いがあるという。

 英政府は新型コロナの症状が出た人には自宅隔離を要請。外出制限中は離れて暮らす家族に会いに行かないよう国民に求めており、カミングス氏には与野党から辞任要求の声が出ていた。ジョンソン氏は定例記者会見で「他に選択肢がなく(子供を守る)親の本能に従った」とし、更迭する考えはないと強調した。(共同)

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