海外情勢

米での新型コロナ感染死者10万人を超える、ペースは鈍化

 【ニューヨーク=上塚真由】米ジョンズ・ホプキンズ大の27日午後の集計で、新型コロナウイルス感染による米国の死者が10万人を超えた。感染者数は約170万人となった。新規感染者や死者の増加ペースは、4月のピーク時よりも大幅に鈍化しているが、各州で進む経済再開によって、人出が増え、「第2波」の懸念も広がっている。

 米国で初めて感染が確認されたのは1月21日で、中国武漢市から帰国した西部ワシントン州の男性が陽性と判明。2月28日には同州で新型コロナによる初の死者が出た。検査体制の整備で後れを取り、人口密度の高い東部ニューヨーク州などで3月以降、爆発的に増加していった。

 米紙ニューヨーク・タイムズによると、米国の1日の死者数のピークは4月15日の2748人。5月26日は747人となり、大幅に減少している。また感染者数も26日は1万8857人となり、ピーク時の3万6725人(4月24日)から半減した。

 一方、停滞していた経済活動を再開する動きが加速しており、50州すべてが外出制限措置などの緩和を進めている。西部カリフォルニア、南部のバージニアとノースカロライナなどの各州で、新規感染者数が増加傾向にあり、経済活動と感染抑止を両立させる対応が模索されている。

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