海外情勢

中国序列3位の栗氏「台湾独立派に断固打撃を」 武力行使示唆

 【北京=西見由章】中国共産党序列3位の栗戦書・全国人民代表大会(全人代)常務委員長は29日、北京で開かれた座談会で「台湾独立勢力は情勢の判断を誤り、われわれの国家主権と領土保全を守る最低ラインに重大な挑戦を行っており、断固として打撃を与えなければならない」と述べた。

 台湾の蔡英文総統が20日、2期目の就任式で、中国側が求める「一国二制度」による統一を明確に拒否したことを受けた発言だ。

 座談会は台湾独立の動きがあった場合に武力行使することを規定した「反国家分裂法」の施行15周年を記念して開かれた。栗氏は「平和統一、一国二制度が国家統一の最良の方式だ」と「平和」にも言及したが、軍事行動の選択肢をちらつかせ、蔡政権を威嚇する狙いがありそうだ。

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