3日の東京株式市場は新型コロナウイルス感染症の流行により、世界的に停滞した経済活動の再開を期待する買い注文が広がり、日経平均株価(225種)は大幅続伸した。終値は前日比288円15銭高の2万2613円76銭と約3カ月半ぶりの高値を付けた。上げ幅は一時490円を超えたが、国内の感染再拡大を不安視した売り注文でやや伸び悩んだ。
東京証券取引所第1部全体の時価総額は604兆円超に達し、2月下旬に割り込んでいた600兆円の大台に乗せた。東証株価指数(TOPIX)は11・40ポイント高の1599・08。出来高は約15億5200万株。
新型コロナは東アジアや西欧、北米で第1波の流行が沈静化の兆しを見せる国や地域が多くなり、経済活動が今後活発になると見込まれた。2日の欧米株や3日のアジア株は軒並み上昇し、投資家の心理を明るくした。外国為替市場の円安ドル高進行も株価を支えた。