海外情勢

タイ施設、ゾウ保護へ寄付を呼び掛け コロナで引き取り増加

 新型コロナウイルスの影響で観光客が来なくなったタイ北部チェンマイのアジアゾウ保護施設「エレファント・ネーチャー・パーク」が、オンラインで寄付を呼び掛けている。1頭当たり1日200~300キロほど必要とされる食料のためコストがかかり、従業員を一時的に解雇。担当者は「多くの施設が助けを必要としている。ゾウを見捨てないで」と話す。

 パークでは、林業に使われ山中で地雷を踏んだり、わなに掛かったりして大けがを負うなどしたゾウを保護。高齢で体力が衰えたゾウ専用のプールも設置している。東南アジアの多くの施設でゾウの背中に乗るアトラクションが人気だが、背中に負担がかかる上「訓練が残酷」との批判もあり、パークでは実施していない。その代わり、観光客は広々とした敷地内の川で水浴びしたり、飼育員が持って来た餌に走り寄ったりするゾウの様子を楽しめる。

 アジアゾウは国際自然保護連合(IUCN)指定の絶滅危惧種。パークの担当者は「ゾウを虐待や搾取から救い、なるべく自然の状態で生きられるようにしている」と強調する。

 タイでは3月下旬に非常事態宣言が出され、外国人の入国が原則禁止となった。他の施設ではゾウの飼育が困難になるケースもあり、パークに引き取り要請が相次いだ。4月初旬に84頭だった飼育数は100頭以上に増えたという。観光客の入場料などで運営を賄ってきたパークは、ホームページなどで寄付を呼び掛けた。2年以内に訪れると、寄付した金額は入場料に充てられる。(チェンマイ 共同)

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