海外情勢

独首相、米政権の暴行死対応に「物議醸す」と批判 

 ドイツのメルケル首相は4日、公共テレビZDFのインタビューで、米国の黒人男性暴行死事件をめぐる抗議デモに強硬姿勢で臨むトランプ政権を「政治手法が非常に物議を醸している」と批判した。

 「米国第一」を掲げるトランプ大統領に対し、メルケル氏は多国間主義の重要性を訴え、折に触れてトランプ氏に批判的な立場を取ってきた。

 メルケル氏はインタビューで「人種差別は恐ろしいものだ」と強調。トランプ氏が軍部隊によるデモ制圧も辞さない姿勢を見せる中、政治の役割は人々を束ね、和解に導くことだと語った。今回の事件は「(被害者の)フロイドさんに対する殺人だ」とも述べた。

 一方、ドイツでも人種差別に基づく事件が続き、2月には極右思想に傾倒する男が移民ら9人を殺害した銃撃テロが発生、社会に動揺が広がった。(ベルリン 共同)

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