海外情勢

中印衝突、中国紙は「インドが実効支配線越えた」と主張

 【北京=三塚聖平】インド北部カシミール地方の係争地で中国軍とインド軍が衝突した問題で、中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)は17日までに「インドは傲慢、尊大、怖いものなしだ。これが両国の国境地域で緊張が続いている主な原因だ」とインド側を非難した。

 衝突については「インドが実効支配線の中国側で、道路などの施設建設を強行し、中国軍人が制止して引き起こされた」と主張した。中国側が死傷者数について公表していないことに関しては、「両国世論が死傷者数を比較し、感情的な対立が進むのを避けている」との見方を示した。

 環球時報は「インドと衝突したくはなく、平和的に両国の国境紛争を解決することを望む」と指摘。だが、それと同時に「これは中国の善意であり、弱腰なのではない」とも強調している。

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