海外情勢

中国ネット通販大手の京東が香港上場 相次ぐ「香港回帰」

 【北京=三塚聖平】中国インターネット通販大手の京東集団(JDドット・コム)は18日、香港証券取引所に株式を上場した。米ナスダック市場との重複上場となる。公開価格は226香港ドル(約3100円)で、18日の終値は234香港ドルだった。香港メディアによると約300億香港ドル(約4200億円)を調達し、同市場では現時点で今年最大規模になる。

 11日にはナスダック上場の中国ネットサービス大手、網易(ネットイース)が同市場に上場し、約210億香港ドルを調達。2週連続で米市場に上場する中国企業が重複上場する「香港回帰」の動きがみられた。米中対立を背景に米国で中国企業を念頭に置いた規制強化が進む中で、香港上場の動きが相次いでいる。

 香港市場では、京東のライバルで中国ネット通販最大手のアリババ集団が昨年11月に上場。ニューヨーク証券取引所との重複上場だった。中国ネット検索最大手の百度(バイドゥ)も、香港への重複上場を検討している。

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