■国産ジェット開発規模縮小
国産初のジェット旅客機スペースジェットを手掛ける三菱航空機(愛知県)は15日、開発規模の縮小と体制の刷新を正式に発表した。開発責任者の交代に加え、国内外の約2000人の従業員を半分以下に削減。海外拠点は米ワシントン州の試験拠点を除いて全て閉鎖する方針だ。
■レナウン上場廃止
経営破綻したアパレル大手レナウンの株式が16日午前0時に上場廃止となった。創業1902年の老舗でバブル期には業界トップに輝いたが、近年は業績が低迷していた。アパレル各社は新型コロナウイルスの影響で収益が大きく悪化し、苦境に立たされている。
■ネット広告の適正化求める
政府は16日、市場拡大が続くネット広告の課題を列挙した中間報告をまとめた。巨大IT企業の存在感が高まる中、市場の健全な成長には広告取引などの透明性確保が欠かせないと指摘。情報開示や取引を管理する仕組みの導入といった検討案を示し、適正化に本腰を入れる。
■マイナス金利、23年度以降も続行
日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁は16日、金融政策決定会合後に記者会見し、マイナス金利政策が2023年度以降も続くとの認識を示した。新型コロナウイルス感染症の影響で物価上昇率が低い水準で推移するとし「金利を引き上げる状況にはなかなか遠いような気がする」と述べた。
■通常国会、延長せず閉幕
第201通常国会は17日、閉幕した。野党は政府の新型コロナ感染症対策を監視するためにも延長を要求したが、与党は拒否。中小企業向けの持続化給付金をめぐる不透明な事務委託など疑惑解明に向けた議論は消化不良に。衆参両院の閉会中審査を週1回ペースで開催する方針。
■5月訪日客99.9%減の1700人
観光庁は17日、日本を5月に訪れた外国人はわずか1700人だったとの推計を発表した。月間で過去最少だった4月の2900人を下回り、2カ月連続で前年同月比99.9%減となった。新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐ入国制限の影響が続いている。
■「ペッパーランチ」売却へ
ペッパーフードサービスが、主力の「ペッパーランチ」事業を売却する方針を固めたことが18日、分かった。もう一方の主力事業で不振の「いきなり!ステーキ」が新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが一段と低迷、売却により得た資金で立て直す。売却額は約100億円。
■河井前法相夫妻を逮捕
昨年7月の参院選広島選挙区をめぐり、地元県議らに票の取りまとめなどを依頼し現金を配ったとして、東京地検特捜部は18日、公選法違反(買収)の疑いで前法相の衆院議員、河井克行容疑者と妻の参院議員、案里容疑者を逮捕した。2人の買収容疑は総額約2570万円。