海外情勢

豪、アオウミガメ繁殖地の島に6万匹集結

 世界最大のアオウミガメの繁殖地、オーストラリア北東部クイーンズランド州レイン島で、ドローンを使ったカメの産卵調査が行われ、約6万4000匹が集まったことが分かった。同州政府がこのほど明らかにした。

 レイン島は世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフの北端に位置し、北東部ケアンズの北西約620キロにある21ヘクタールの島。

 アオウミガメは世界各地で生息地の減少や海洋汚染などの危険にさらされ、国際自然保護連合(IUCN)が絶滅危惧種に指定している。研究者らが昨年12月にドローンで上空から調査したところ、順番に産卵するため約6万4000匹が島の周りで上陸を待っていたことが分かった。

 これまで研究者らは、上陸したカメに無害のペンキを塗りボートから個体を数えていたが、精度が問題だった。ドローンで正確な数を把握し、個体数の管理に役立てられるとしている。

 研究者によると、島のアオウミガメは孵化(ふか)後、数週間のうちに他の生物に捕食されることが多く、成体になれるのは1000匹のうち1匹という。(シドニー 共同)

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