海外情勢

シンガポール、待望の会食に笑顔

 シンガポールで先ごろ、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための規制が約2カ月半ぶりに大幅に緩和された。小売店の営業や外食などが解禁となり、経済活動が本格的に再開した。

 同国では4月7日以降、多くの店舗が閉鎖され、家族以外と会うことなどは原則禁止されていた。規制緩和で5人までの集まりが可能となり、人気店前には行列ができ、飲食店では食事を楽しむ人々の様子が見られる。

 住宅街の飲食店で友人らと朝食をとった60代の男性、チュア・ブンアンさんは「仲良し4人組の再会だ。会えるようになってうれしい」と笑顔を見せた。中心部のカフェの男性店員は「入店人数などの制限はあるけど、これで少し日常に近づいた」と話す。

 外出時はマスクを着用し、他人と1メートル以上の距離を保つことが義務付けられている。濃厚接触者を特定するため、店舗への出入りは政府管理のアプリなどで記録する。

 同国ではこの数カ月にわたり、宿舎などで集団生活している外国人労働者の感染が拡大したが、市中感染は減少している。(シンガポール 共同)

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