海外情勢

中国、13年から携帯傍受か ウイグル族対象に情報収集

 米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は1日、中国当局が2013年以降、国内外に住むイスラム教徒の少数民族ウイグル族に対し、携帯電話の通信を傍受するなどして広範な個人情報を収集し続けていると伝えた。米情報セキュリティー会社の分析を基に報じた。

 同紙によると、ウイグル族が頻繁に使用するスマートフォン向けアプリに不正なプログラムを組み込むことで傍受を可能にしており、通話記録や位置情報など幅広い個人情報を収集。傍受対象は中国のほか海外15カ国に逃れたウイグル族に及んでおり「これまでに分かっていたよりもはるかに大規模な」監視が行われていることが判明したという。

 ウイグル族をめぐっては、中国当局による強制収容などの弾圧が深刻化。当局は人工知能(AI)による顔認証など最新技術を駆使し、血液型を含む生体データも大量に収集していることが判明している。

(共同)

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