台湾南部の台南市で、最盛期を迎えた特産のアップルマンゴーをアピールする「台南国際マンゴーフェスティバル」が開幕した。台湾は新型コロナウイルス感染抑え込みに成功、開催にこぎ着けた。ただ、入境規制のため各国の友好都市の訪問団や業者は参加できず、例年のにぎわいには程遠かった。
端午節の連休を利用して訪れた台湾各地の家族連れなどが、マンゴーやマンゴーを使ったかき氷を味わっていた。販売していた男性は「客も出店も少ない」と話した。
台南のマンゴー生産量は台湾の約半分を占める。改良種のアップルマンゴーはリンゴのような赤色で、濃厚な香りが特徴。輸出は足元で昨年比14%増の3918トンで、日本向けは約8%を占める。黄偉哲・市長は「対日輸出量は年々増加している」と述べ、インターネットなどを通じた購買増に期待を寄せた。(台南 共同)