米議会予算局(CBO)は2日、新型コロナウイルスの影響を踏まえた2030年までの最新の経済予測を発表した。失業率は30年10~12月期でも4・4%にとどまり、3%台だったコロナ感染拡大前の低水準には戻らないと試算した。
米労働省が2日発表した雇用統計によると、今年6月の失業率は11・1%だった。
CBOの試算では、失業率の悪化は今年7~9月期の14・1%がピークで、その後は徐々に改善していく。ただ、10~12月期で10・5%、21年10~12月期は7・6%、22年10~12月期でも6・9%と、回復ペースは緩やかになるとみている。
実質国内総生産(GDP)は今年4~6月期が前期比年率換算で34・6%減、7~9月期は17・0%増と予測。コロナ前の水準に回復するのは22年半ばまでかかるとの見通しを示した。(共同)